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【場所】埼玉県狭山地区:早稲田大学所沢キャンパスB地区 【日時】2010年3月13(土)天候晴 【参加者】36 名:都連盟2 会3 名:一般27 名
東京都勤労者山岳連盟自然保護委員会はトトロの森ふるさと財団に加盟し、埼玉県狭山地区の里山でのナショナルトラスト運動に関わりをもつ活動を行っている。
今回はその一環として早稲田大学所沢キャンパスにある狭山丘陵最大の里山湿地、通称B地区でのススキ原の刈り払い作業の体験学習に参加した。
この地域は県の絶滅危惧に指定されたキキョウ、オミナエシなど植物やオオタカなどが生息する東京郊外で数少ない里山自然がのこされている地域である。
最初の机上講習では、湿地保全活動代表同大学3年の中松美波さんから本日のスケジュールとススキ原の刈り払い意義についての解説がおこなわれた。
ススキ草原は採草、放牧のために利用され、火入れ、刈り取りなどの管理がされてきた。そこにはカヤネズミなど希少哺乳類類が生息している。
草地の管理放棄により木本が成長しススキへの光の供給が減り成長ができなくなり、さらなる時間の経過で森林へと変化しススキ原に依存した生物の生息ができなくなるという過程が発生する。
毎年10回のコースで体験学習が行われ今月はその最終回である。二人目の講師は、本学出身で現在東京大学農学部大学院にてカヤネズミの生態の調査研究をしている黒江美紗子さんよりカヤネズミを中心とした生物多様性の外部環境による変化についての講義がおこなわれた。
湿地帯から里山、放牧地そして高山にいたる植生の変化は温暖化や外部攪乱の要素により変化する例をスライドと統計データにより分かりやすい説明された。
雪が減ることによる高山の鹿の菜食は植生変化の顕著な例であり、ススキ原の刈り取りは、草地の連続性を維持、保全に重要な意味があるという。
明治時期は草地が国土の11%を占め水田の9%を凌いでいた。当時は農耕用の家畜の放牧とわらぶき屋根に大量の草地が必要とされたが農業の近代化にと物流の変化により現在は国土の4%まで減少したとのことである。
カヤネズミの観察は九十九里の水田で行っている。まとまった個体群がないと持続可能な生存機会が減少するという統計結果が示めされた。ススキ刈りはらいは里山の生物多様性を維持する大事な作業のひとつである。
36名が一斉に刈り取り作業をおおない約2時間半で終了した。今年は生物多様性条約COP10の開催年である。毎年同企画は無料で実行されている。山と地球規模の環境保全(労山自然保護憲章第1条)を深めるには多くのひとが本プログラムに参加することを希望するものである。
集合写真をとり無事終了した。
生物多様性里山ススキ原刈り払い作業(PDF版)
東京都勤労者山岳連盟自然保護委員会
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