6月12日快晴の中、19人の参加で行われました。
涼しい6号路を修行者の念仏やカッコウ、ツツドリの声を聞きながら、シャガの役割、ミミズの仕事、イヌブナの生存競争、センの木の柔らか肌などの話を沢山聞かせてもらいました。 圧巻はセッコクがクリスマスツリーのように咲いていた事と、素敵な美人ブナに会えた事でした。
佐野氏の「寝転んで見るとなお素敵」の声に皆で実践!
寝転んで みあげる若葉の 美人ブナ
小野田カズエ
参加者の皆さんから感想を寄せてもらいました。
土手でよく見るシャガってこんなに綺麗な花を咲かせてるんだなぁ。しかも、その根っこで土を支えてるんだから何ともか弱い植物だと思っていたのが大間違い。
それに水の豊富な事。当日はカンカン照りの日和にもかかわらず、沢に近づいていくにつれてしっとりとした空気が。
「う~ん、気持ちいい!」
そして、その水が大地を潤し、植物を育み、昆虫や動物を生かしているんだから何とも雄大で優しい気持ちになる。
山頂には残念ながら行けなかったけども、それ以上に沢山の寄り道をして沢山のお話を聞けて、今回の再発見ツアーは大満足でした。
今回のツアーに尽力してくださった女性ネットワークの方、ガイドをして頂いた佐野さん、そして美人ブナの引き立て役になって頂いた皆さん、楽しいひと時をありがとうございました。
またチャンスがあれば参加してみたいと思います。
岸田和道
小学校以来の高尾山、虫や蝶の苦手な私が山歩きしているのが不思議ですが、参加して大先輩の方たちの良いお顔や高尾を愛する佐野さんの情報に触れ感激でした。
もっと山に行きたいと思いました。
小野田淳子
今回ガイドをしてくださった佐野高太郎さんは『高尾山~ちいさな山の生命たち』という写真集をだされている。
多いときは週に5回も高尾山に登られると聞く。出発前に参加者に絵はがきになったブナの写真が配られた。それは「美人ブナ」と名付けられた一本のブナの木。私たちは佐野さんの案内でこのブナの木に逢いにいく。
高尾山は599mの小さな山だが、1300種の植物5000種類の昆虫130種類の鳥が棲息する。近年ミシュラン誌に載って多くの外国人観光客も訪れるようになったが、ミシュランが最も注目したのは高尾山の生物の多様性だそうだ。
私たちは6号路、通称びわ滝コースを沢沿いに歩いた。梅雨の最中のためか山側の斜面も山道も濡れている。
高尾山は粘板岩で出来ており、保水性に富むという。地中ふかく蓄えられた水が10~20年もかかって地表に出てくる。その土がみみずなどの生物をやしない、循環して土を富ませる。
右に深い谷があり杉の大木が谷底から生えているところで、木に寄生するランの一種・セッコク(石斛)の花の大群をみつけた。満開から少し過ぎてはいたが遠目にも白に薄いピンクがかかった花が枝に被さるように咲いていた。位置を少しずつ変えながら見つづけた。
山頂のすぐ下から1号路をとる。尾根みちのところで、尾根の右と左の植生の違いを教えて貰った。右は針葉樹林で左は広葉樹林、曇っているのに右は暗く左はあきらかに明るい。
高尾山はブナの南限にちかく、アカガシなど暖かい地方に生える木も育っている。またブナのまわりに見られるイヌブナについての興味ある話も聞いた。イヌブナの根元には沢山の実生のひこばえ(蘖)をみるが、この蘖は毎年生えるわけではない。生える年はどの木もひこばえるが生えない年はどの木もひこばえない。
どうやらイヌブナの木と木が交信しあってひこばえる年を決めているらしいという。そんな話を聞きながらお目当ての「美人ブナ」へ案内してもらった。どんな美人だったか、それは想像にまかせるが、つくづくブナを見上げたことのなかった私には思いつくままに枝をのばしているように思え、木というよりもむしろ動物的に感じられた。薬王院を抜けて1号路を下る途中で、木の上にモリアオガエルの卵をみつけた。ちょうどカマキリの卵を大きくしたような、あぶくの固まりが山椿の葉先から垂れ下がっていた。
いつもはひたすら登り頂上でお弁当食べて下るだけの高尾山が、こんなに魅力あふれる山だったとは。案内してくださった佐野さんありがとうございました。
林
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